2012/10/30

007 うみちゃんのガラスのオブジェ


出会いはもう十年ほど前。 とあるガラスの学校の卒業制作展でした。


一口にガラスと言っても様々な技法がある中で、パート・ド・ヴェールと呼ばれるもの。
当時、吹きガラスにしか興味のないような私(石膏と粘土の始末とか、磨くのとか大変でどうも苦手
だった…)が、この会場で一番心惹かれてしまった作品がありました。





透明なガラスで作った岩窟住居のような作品。記憶では横に40㎝くらいはあったのでは?
小さな入り口や窓、階段と岩のゴツゴツした感じ。表面は磨かずに粘土や石膏の跡が残っていて、
それが遺跡のもつ経年の味というか雰囲気を思わせ、ずっと見てても飽きない佇まい。


そのことを私の先輩でもあった友人(彼女は当時、そちらの学校の関係者でもあった)に話をしたところ、
「サンプルでミニバージョーンを沢山作ってたよ」 というではないか。
作者である「うみちゃん」と、面識もあるという。 というところから仲介をしていただき、
ミニバージョンの作品を購入させてもらえることになりました。 なんともはやありがたい。





 
光を吸い込んでとてもキレイ。
茶色く見えるのは焼けた粘土です。
 
 
 
 
 
窓やトンネルがちゃんと貫通しているのは、
作り方を知っていると苦労が分かります。
 
 
 


当時、お互いに学生を終えたばかりで販売経験も少ないため、相場がよく分かっておらず…
ましてや美術作品。
はっきりと覚えていないけれど、今にして思えば申し訳ないほどのお値段で譲って頂いたように思う。
それからずっとお気に入りの作品のひとつとして、引っ越す度に日当たりの良い場所に並べています。
最初の印象どおり、飽きの来ない魅力。


うみちゃんとはそれ以来になってしまいますが、今でも何か作っているのかな、だとしたら
ぜひ拝見したいなと、この作品を見て思い出します。




 
合わせて5種類。それぞれ5~8㎝くらい。

 
 
 
 
 
そうそう、小さいやつだけどカメラ用三脚を買いました。違いが出てるかなー
 

2 件のコメント:

みよちん さんのコメント...

すきなものがたくさんあるのって

素敵ですね。



昔、Sチンが 

「引き出しをたくさん作りなさい」って言ってたけど、

実際、体現するとこういうことなんだなって感心しました。

studio trico さんのコメント...

直進してた頃よりあれこれ寄り道しだした後の方が、結果引き出しを増やすことにはなっていると思います。考え方もずいぶん変化したし。
変わり過ぎて逆に戻ってるとこもあるなー

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